重点領域3

責任ある原材料の調達

原料糖は、国内外から調達しています

砂糖は、粗糖と呼ばれる原料糖から作られます。
日新製糖では、タイやオーストラリアなど海外から原料糖を輸入するほか、鹿児島県・種子島や沖縄のサトウキビ、北海道のてん菜(ビート)からつくられる国内の原料糖も使用しています。
原料糖の購入にあたっては、さまざまな基準を設け、安全性や品質に問題のないことを確認しています。

種子島では、地域に密着し原料糖製造を行っています

鹿児島県・種子島に工場があるグループ会社の新光糖業は、島内で生産されるサトウキビから原料糖を製造しています。日新製糖は新光糖業の活動を通じて責任ある原材料の調達を推進しています。
サトウキビ栽培の国内最北限に位置する種子島では、サトウキビを重要な基幹作物と位置づけており、島内の耕作面積の約3割、農家の約6割がサトウキビ栽培に関わっています。
こうした環境の中で操業する新光糖業にとって最も重要なミッションは、安全・安定操業で原料糖を製造することです。工場はサトウキビの収穫に合わせて12月から4月まで稼働します。この間に事故なく製造を行うことは、サトウキビ農家の方々のためにも、日新製糖グループが果たすべき重要な責務なのです。

新光糖業は廃棄物・有害物質の出ないゼロ・エミッション工場です

新光糖業では製品の製造過程で生成される副産物や廃棄物を堆肥やボイラー燃料として工場内外で有効活用しています。また、排水や排気には有害物質が含まれないよう適切な処理を行うなど、地球環境への配慮に最善を尽くしています。
たとえば、サトウキビのしぼりかすであるバガスは、工場内すべての電力を賄うボイラー燃料として使用されCO2排出量の削減に貢献しており、グリーンエネルギー認証センターの「グリーン電力発電設備」として認定されています。
また、製造工程で生成される沈殿物(フィルターケーキ)は、主成分が石灰とサトウキビに含まれる有機物であり、堆肥の製造原料としてサトウキビ畑に還元されています。

サトウキビ農家の抱える課題を、ともに解決していきます

離島である種子島では、農家の高齢化や戸数減少が大きな課題となっています。そのような状況下でサトウキビの生産を維持するために、新光糖業では様々な形で農家の支援を行ってきました。
その一つが、小型のハーベスター(収穫機)の実用化です。生産規模の大きい海外では、サトウキビ収穫には大型のハーベスターが導入されていましたが、規模の小さい種子島のサトウキビ農家は従来、手刈りで収穫を行っていました。新光糖業は以前から様々なテストを重ね、小型のハーベスターの開発を後押ししてきました。現在では島内で約100台が稼働しており、収穫作業の軽減と作付面積の拡大にも貢献しています。

サトウキビという自然の恵みを原材料として、これからも事業を発展させていくために。
日新製糖グループは農家をはじめとする生産地の課題に向き合い、ともに解決の道を探り、ともに成長し続けていきたいと考えています。

手刈り収穫では、「倒し鍬」という器具で
一本一本丁寧に刈り取ります
ハーベスターの導入で、
刈り取り作業のスピードが向上しました
活動の現場から

地域の産業を支えることで、
種子島とグループの発展に
貢献していきたい

新光糖業株式会社 代表取締役社長 森永 剛司

先進国の先頭を切って高齢化や環境問題に直面する日本の中でも、離島はさらに課題先進地域として、人口減少や産業の空洞化といった大きな課題に直面しています。種子島ではサトウキビの生産が基幹産業にあたるため、地元に積極的に働きかけ、効率的な生産や機械化を私たちが率先して先導していく必要があると自覚しています。安心・安全な原料生産に向けて、種子島に関わるすべての方々とともに、「できることはすべてやる」覚悟で事業を行っています。
国内に安定した原材料の供給元があるということは、日新製糖グループ全体にとっても様々な意義があります。例えば、産地と社員の交流もそのひとつと言えるでしょう。グループ社員でもサトウキビやその産地についてはなかなか身近に感じられないというのも事実です。そこで、ここ数年でグループ内の多様な部署から社員が種子島に来て研修をするとともに、新光糖業の社員が日新製糖の工場で研修をするという交流が進んでいます。こうした交流は、種子島やそこで作られるサトウキビに対する社員の理解のさらなる深化につながっています。