カップオリゴ

カップオリゴとは

カップオリゴとは、牛乳の中に含まれる乳糖を原料に、当社が独自に開発したオリゴ糖です。
ビフィズス菌増殖促進物質として有効なガラクトオリゴ糖を主成分とする食品用糖質で物性面に優れ、しかも母乳にも含まれる素材で安心です。
健康志向の食品素材として御社の製品づくりにご利用ください。

カップオリゴの主成分であるガラクトオリゴ糖は4'-ガラクトシルラクトースをはじめ、この構造式で示されるオリゴ糖の混合物です。これらのオリゴ糖は、牛乳に含まれる乳糖に酵素を作用させてつくられます。

カップオリゴとはのイメージ

業務用商品

カップオリゴの業務用商品は、用途やご利用方法により液体タイプと粉末タイプの2種類からお選びいただけます。

カップオリゴH-70(液状タイプ) 25kgのイメージ

カップオリゴH-70

荷姿 25kg
形状 液体
水分 25%以下
ガラクトオリゴ糖 固形分中70%以上
その他糖類 固形分中30%以下
賞味期限 製造後1年
カップオリゴP(粉末タイプ) 10kgのイメージ

カップオリゴP

荷姿 10kg
形状 粉末
水分 3%以下
ガラクトオリゴ糖 固形分中70%以上
その他糖類 固形分中30%以下
賞味期限 製造後2年

カップオリゴの生理作用

カップオリゴの主成分であるガラクトオリゴ糖にはさまざまな生理作用が確認されています。

1腸内フローラ改善効果

ガラクトオリゴ糖は、腸内に棲息している有用菌の代表とされているビフィズス菌を選択的に増加させます。

カップオリゴとはのイメージ
カップオリゴとはのイメージ

2消化吸収されにくく低カロリー

ガラクトオリゴ糖は、小腸の消化酵素でほとんど分解されず大腸まで届きます。カロリーは砂糖のほぼ半分です。

3虫歯の原因になりにくい糖質

ガラクトオリゴ糖は、虫歯の原因菌であるミュータンス菌に利用されず、また歯垢の原因となる不溶性グルカンの生成もないことが確認されています。

4その他の生理作用

ガラクトオリゴ糖についてのさまざまな研究から、以下の生理機能が確認されています。

  • カルシウムやマグネシウムなどのミネラル類の吸収を助けます。
  • 血液中の総コレステロールや中性脂肪を減らし、善玉コレステロールの比率を高めます。

学会発表実績

  • 1第73回日本栄養・食糧学会大会(2019年5月17日~19日)
    『ガラクトオリゴ糖の長期給与が食事誘発性肥満モデルマウスに及ぼす影響』
  • 23rd Meeting of the Federation of Neurogastroenterology and Motility and Postgraduate Course on Gastrointestinal Motility(2018年8月29日~9月1日)
    『Effect of dietary galacto-oligosaccharide (GOS) on stress-related behaviors in a subchronic mild social defeat stress model of mice』
  • 3第72回日本栄養・食糧学会大会(2018年5月11日~13日)
    『ガラクトオリゴ糖の給与が慢性社会的敗北ストレスモデルマウスのストレス抵抗性におよぼす影響』
  • 4第60回日本栄養・食糧学会大会(2006年5月19日~21日)
    『ガラクトオリゴ糖のアレルギー抑制効果』
  • 5第59回日本栄養・食糧学会大会(2005年5月12日~15日)
    『ガラクトオリゴ糖によるマウス腸管免疫賦活効果』

カップオリゴの特長

1安定性

カップオリゴの主成分であるガラクトオリゴ糖は砂糖に比べてきわめて安定で、180℃で加熱してもほとんど分解しません。
ガラクトオリゴ糖はpH3という酸性条件で加熱してもほとんど分解せず、また室温保存しても100日以上安定です。

オリゴ糖が分解しないので、機能性が保てます。

アイコン:下矢印
  • 健康食品、栄養補助食品など機能性を付与する製品に。
  • 飲料、ジャムなど加工条件が厳しい製品に。
  • カップオリゴの熱安定性のグラフ
  • カップオリゴのpH安定性のグラフ

2保湿性

カップオリゴは保湿性が強く、食品や菓子類の保存にも好ましい影響を与えます。

カップオリゴは砂糖に近い諸物性を持っています。
起泡性を向上させ、泡を安定に保ちます。

アイコン:下矢印
  • しっとり感を求める和洋菓子に。乾燥による商品価値の低下を避けたいときに。
  • クリームやスポンジなどふっくら感を持たせたい製品に。
  • バタークリームやスプレッド等の口溶けや絞り出しを良くしたい製品に。
スポンジケーキの硬度変化のグラフ

3甘味質と甘味度

カップオリゴは上質でさわやかな甘味を有し、甘味度は砂糖を100とした場合に25です。甘味度の温度変化はありません。甘味度が低くさっぱりしているため、従来の糖質の置き換えによる甘味低減の他、甘味を必要としない食品にも、味に影響を与えることなくご利用いただけます。カップオリゴのさまざまな特性を活かして、利用範囲は無限大です。

砂糖の置き換えによる甘味の低減や、甘味を必要としない食品の糖度の補填にお使いください。

アイコン:下矢印
  • 保存性を保った甘味の低減に。
  • 甘味を必要としない食品のボディの付与に。