お砂糖を知る

お砂糖の歴史 カップくん シュガーちゃん

お砂糖の歴史

お砂糖はいつから作られているの?お砂糖が日本でどのように広まったのかお砂糖のれきしをたどってみよう!

お砂糖のはじまりはインド!

テンじい

お砂糖が生まれたのは紀元前きげんぜんごろと言われているのじゃ!

カップくん 驚き

そんな昔からお砂糖ってあるんだね!

紀元前4世紀頃

アレキサンダー大王がインドに行った時の遠征禄えんせいろくにサトウキビの栽培さいばいが記録されている。

キビー

お砂糖はインド発祥はっしょうの地なんだよ!

5世紀頃

インド周辺のペルシャやエジプトなどの国々にサトウキビの栽培と、お砂糖の作り方が伝わる。

6世紀頃

中国でお砂糖がつくられていたとの記述きじゅつが残っている。

11〜13世紀頃

キリスト教徒による十字軍じゅうじぐんが遠征から帰る時にサトウキビを持ち帰る。

15世紀頃

コロンブスが地中海の島々からサトウキビを西インド諸島に移植いしょく。アメリカ大陸にお砂糖が伝わる。

16世紀頃

国どうしでお砂糖の貿易ぼうえきもはじまり、お砂糖は重要な貿易物資ぼうえきぶっしとなる。

18世紀中頃

ドイツで寒冷地でも栽培できる新たなお砂糖原料であるてんさい(サトウダイコン)からお砂糖をつくる技術ぎじゅつが開発される。

19世紀頃

てん菜からつくられたお砂糖が使われるようになる。 当時ヨーロッパ支配しはいを広げていたフランス皇帝こうていであるナポレオンの貿易禁止政策ぼうえききんしせいさくにより、ヨーロッパ大陸諸国でお砂糖の供給きょうきゅうがなくなる。この結果、てん菜糖さいとう業の産業化を進めることになり、ヨーロッパでのてん菜糖業が発達した。

テンじい

てん菜からお砂糖を作る技術はヨーロッパで発達したんじゃね。

お砂糖が日本に来たのは奈良時代!

8世紀頃(奈良時代)

唐招堤寺とうしょうだいじを開いた、鑑真和上がんじんわじょうが中国から持ちこんだと言われている。 当時、お砂糖はとても貴重きちょうなもので薬としてあつかわれていた。

15世紀頃(室町時代)

貴族きぞく武士ぶしの間で流行した茶の湯と共に羊かんやお砂糖まんじゅうなどの和菓子わがしが発達。 高級品であったお砂糖が、少しずつお菓子の原料としても使われるようになった。

16世紀中期頃(安土桃山時代)

南蛮貿易なんばんぼうえきによりお砂糖を用いてつくられたカステラやビスケットなどが持ちこまれ、お砂糖が広く伝わる。

17世紀中期頃(江戸時代)

南蛮貿易がさかんになり、お砂糖の取引もふえた。年間3,000~4,000トンが取引されたことが明らかにされている。

18世紀中期頃(江戸時代)

江戸幕府ばくふ8代将軍しょうぐん徳川吉宗とくがわよしむねにより国内産糖の奨励策しょうれいさくがとられ、全国各地に製糖業が広まった。

19世紀中期頃(明治時代)

明治時代に入り、海外から近代的な製糖技術が流入し、お砂糖はようやく一般庶民いっぱんしょみんに行きわたるようになった。

シュガーちゃん よろこび

日本にお砂糖が伝わったのは奈良時代だったけど、多くの人たちの手にわたったのは明治時代になってからだったんだね!お砂糖は日本に伝わるまでに世界中を旅していたのね!

さらに詳しく

日本では白砂糖しろざとう上白糖じょうはくとう)が多くの家庭で使われて消費量も多いけれど、世界的には白砂糖ではなく、グラニュ糖が一般的いっぱんてきだよ。白砂糖(上白糖)は、日本だけのお砂糖なんだ!お砂糖は、和食を作る時に使われるおしょうゆとの相性あいしょうがぴったりだから、日本では調味料の1つとして使われることが多いよ。

ここがポイント

お砂糖が日本で広まるまでのれきしをおさらいするよ!

日本にお砂糖が入ってきたのは奈良時代。

奈良時代:中国の鑑真が日本にお砂糖を持ちこみ、当初は貴重な薬としてあつかわれていた。

室町時代:貴族や武士の中で茶の湯が流行し和菓子も発達。羊かんやまんじゅうなどのお菓子の原料としてお砂糖が使われるようになった。

江戸時代:幕府により奨励策しょうれいさくがとられ、全国各地に製糖業が広まった。

明治時代:海外から近代的な精糖技術が入ってきたことで、ようやく一般庶民いっぱんしょみんにお砂糖が行きわたるようになった。

(参考:精糖工業会発行資料)