2019年5月18日(土)、日新製糖主催の食育イベント「SUGAR LAB DAY」を開催しました。集まったのは、年中から小学生高学年の子どもたちと保護者のみなさん。約40名の参加者で、お砂糖の面白さや不思議に触れる一日になりました。
「お砂糖=あまい」だけじゃない。
”お砂糖ハカセ”の話に興味津々
どこの家庭にもある「お砂糖」。
毎日の料理に使われていたり、お菓子に入っていることは知っているけど、「どうやって作られているの?」「どんな種類があるの?」など、知らないことばかりの子どもたち。
まずはお砂糖の特徴や種類について、日新製糖の“お砂糖ハカセ”から解説します。たとえば上白糖と三温糖。なんとなく「白いお砂糖より茶色のお砂糖のほうが健康にいいのかしら」と思っていたお母さんたちも、精製過程は同じということに驚いていました。
次は、いよいよ実験スタートです!
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実験1
自分で成長する!?ロックキャンディのつくりかた学習ポイント:
お砂糖の成り立ち、砂糖液の再結晶 -
実験2
フルーツビネガーをつくってみよう学習ポイント:
氷砂糖の使い方、お砂糖の濃度と浸透圧 -
実験3
温度によってどう変わる?べっこうアメをつくってみよう!学習ポイント:
砂糖液の温度による色・匂いの変化 -
実験4
綿菓子を自分の手でつくってみよう!学習ポイント:
固いお砂糖がフワフワになる様子
実験1:自分で成長する!?ロックキャンディのつくりかた
まずは宿題の提出から。実は参加者には、イベント1週間前から「ロックキャンディ」を自宅で作ってもらっていました。
お砂糖の再結晶化を体験するロックキャンディの実験ですが、砂糖液の濃度や煮つめ具合にコツがあり、成功者はわずか……。成功したキャンディを見ながら、どうやったらうまくできるか、そのポイントを聞きました。
さらに1週間後、ついに完成したロックキャンディを持ってうれしそうにしている子どもたちの写真が送られてきたのは、嬉しい後日談。
実験2:フルーツビネガーをつくってみよう
続いては、カラフルな果物をたっぷり使ったフルーツビネガーづくり。氷砂糖の使い方やお砂糖の濃度と浸透圧の関係を体験します。
ミカンにリンゴにブドウにキウイ。
お好みのフルーツと氷砂糖を交互に入れて、見た目にもオシャレなビンが次々にできあがっていきます。
子どもたちはみんな、自分が作ったフルーツビネガーを大事そうに抱えていました。
ちょうど小学校の運動会があったというご家庭では、運動後にスカッシュにして飲んだそうです。
実験3:温度によってどう変わる?べっこうアメをつくってみよう!
べっこうアメづくりでは“お砂糖ハカセ”が大活躍!
この実験は温度によるお砂糖の変化を見て体験していくもので、いかに「べっこうアメ」の状態を見極めるかがポイントです。
温度計も使わずに、お砂糖ハカセが「今だ!」と火からおろすと、きれいなべっこう色に。子どもたちからは歓声が上がります。
透明の砂糖水がだんだんと色づいていく様子を、この日一番の集中力で見つめる子どもたちが印象的な実験でした。
実験4:わたがしを自分の手でつくってみよう!
司会者からの「今日のわたがしチャンピオンはだれかな?」の声に色めき立つ子どもたち。
大きなわたがしをつくるのは意外と難しく、「わりばしをぬらしておく」などのコツを聞いてチャレンジしていました。
かたいお砂糖が、どうしてフワフワになるのか。お祭りで買うわたがしも実験のまなざしで見ると、新しい疑問が浮かんできたり、違った見え方になったりしてきます。
子どもはもちろん、親も学んだ「SUGAR LAB DAY」
あちらこちらから、子どもたちの「きれい」「おいしい」「たのしい」の声が聞こえてきたこのイベント。子ども向けの食育イベントでしたが、お母さんお父さんたちにとっても学びの多い一日だったようです。
小学校高学年の娘が純粋に実験を楽しんでいる様子は、親としても新鮮でした。べっこうアメの実験では一度失敗したけど、かえってそれがよかったようで、失敗の原因を子どもたちで話していました。いまは家で、ビネガーを毎日うれしそうにながめています。
(小学生のお母さん)
お砂糖だけでこんなにいろいろな実験ができるのは驚きました。子どもと一緒に、親も貴重な体験ができました。
(小学生のお父さん)
これからも日新製糖では、食と健康を通じた楽しいライフスタイルの実現のため、未来を担う子どもたちの豊な食育体験を推進していきます。