氷砂糖ができるまで
純度が高く、無色透明でスッキリした甘さの氷砂糖。みんなは食べたことあるかな?均一な立体形をした結晶であるクリスタルタイプの氷砂糖のつくり方を見てみよう!
①溶解・ろ過工程
氷砂糖は、グラニュ糖やファインリカーを原料として製造します。まず、グラニュ糖にファインリカーまたは水を加えて溶解後、ろ過して一定濃度の清澄な糖液(仕込液)をつくります。
②結晶工程
まず真空結晶機に仕込液を入れ、核となるシード(氷砂糖の小さなかけら)を結晶機内の回転式バスケットに入れます。その後バスケットをゆっくりと回転させながら、結晶を製品の大きさまで育てます。できた結晶は、クリスタル(水晶)のような均一な立体形をしていることから、クリスタルタイプの氷砂糖とよばれています。
クリスタルタイプの氷砂糖よりも大きなブロック状の塊で、不均一な結晶の「ロックタイプ」の氷砂糖もあるんだ。みんなは見たことあるかな?
クリスタルタイプとロックタイプの氷砂糖
ロックタイプの氷砂糖は、仕込液を平皿に入れ、温度・湿度が調節された室で約2週間かけて、ゆるやかに水分を蒸発させながら結晶を育て上げていきます。クリスタルタイプとロックタイプでは、その成分に違いはほとんどなく、表面積の大きいロックタイプの方が早く水に溶けやすいです。そのため、漬け込む期間の短い梅シロップなどには、早く溶けるロックタイプがおすすめです。
③仕上工程
真空結晶機から取り出した氷砂糖の表面にはまだ糖液が残っているので、製品自動分離機で結晶と糖液に分けます。結晶は、選別工程を経た後、ふるいに掛けて所定の大きさにそろえて、製品貯槽に入れます。
でき上がった氷砂糖は大きさもまちまちなため、使いやすい大きさにふるい分ける必要があるんじゃ。そのため、製品ふるい機で所定の結晶の大きさにそろえているんじゃよ。みんなが使いやすい氷砂糖になるように、ひと手間加えてくれているんじゃ。
④包装工程
自動計量包装機で製品貯槽の氷砂糖を、用途に応じた荷姿に包装します。重量チェッカーや金属検出機を通りぬけ、最後は製品倉庫で保管されます。
お店や工場で使う業務用としては「20kgの紙袋」「5kgの段ボール」に梱包しているんだ。みんながおうちで使う家庭用としては「1kg」「500g」「200g」の小袋に包装し、全国各地に出荷されているんだよ。
氷砂糖ってクリスタルタイプとロックタイプの2種類があるって初めて知ったよ。
私は2週間かけて氷砂糖の結晶を育てていることに驚いちゃった!1粒1粒てまひまかけて育てて、氷砂糖はつくられているのね。