固まっても大丈夫!お砂糖には賞味期限はありません。

カップくん はてな

あーあ、台所に置いてあったお砂糖が固まっちゃったよ。もったいないけど、てないといけないよね。

テンじい

大丈夫だいじょうぶじゃよ!それはくさっているわけではなくて、固まっているだけなんじゃ。実はお砂糖には、賞味期限がないんじゃよ。

お砂糖に賞味期限がない理由

お砂糖のふくろを見てみてください。賞味期間が表示ひょうじされていないですよね。

お砂糖は高度に精製せいせいされているので、不純物ふじゅんぶつをほとんどふくんでいません。そのため品質ひんしつ非常ひじょうに安定していて、通常つうじょう保存状態ほぞんじょうたいでは腐敗ふはい品質劣化ひんしつれっかきわめて少ない食品なのです。

固まる場合がありますが、品質に問題はありません。

JAS法でみとめられています

「農林物資ぶっし規格化等きかくかに関する法律ほうりつ」を一般的いっぱんてきにJAS法とよびます。賞味期限の表示などについても、この法律によって定められています。

JAS法では、製造後せいぞうご、時間の経過と共に腐敗しやすかったり、いちじるしく品質が劣化するなどのおそれがある食品については、公衆衛生こうしゅうえいせいの観点から、該当がいとうする食品が指定され、製造年月日の表示が義務ぎむづけられてきました。

平成15年7月31日にJAS法施行規則せこうきそくが改正され、食品の日付表示は製造年月日表示に代わって、消費期限または賞味期限を表す期限表示に変わりました。それからもお砂糖は、食塩や氷などと同じように、腐敗や品質劣化の極めて少ない食品として、賞味期限を表示しなくてもよい食品として認められているのです。

固まったお砂糖のほぐし方

湿度しつどと温度が一定の場所に置くのが、お砂糖を固まらせないポイントです。それでもお砂糖が固まるのは、「水分の変化」が原因です。

お砂糖の入っている袋は空気を通すので、外気の湿度の影響を受けます。湿度が高いところに置いておくとふくろの中の水分を吸収きゅうしゅうし、乾燥かんそうしているところでは水分は蒸発じょうはつします。このように外気の湿度変化がはげしいときに、お砂糖は固まります。

軽くもみほぐしてもほぐせないときは、日なたに置くなどして少しだけあたためてみて下さい。

ここがポイント

お砂糖に賞味期限の表示がないのは法律でも認められている。食塩や氷も同じだよ。そして固まったお砂糖は日なたに置くことでサラサラにできる!

お砂糖
テンじい

もちろんきび砂糖にも賞味期限はないんじゃ。しっかり保管すれば、お砂糖はずっと使えるんじゃね。

日新製糖公式サイトの「よくある質問」にも、お砂糖にまつわるいろいろな疑問への答えがあるぞい。