食育のためのお砂糖研究所 SUGAR LAB produced by カップ印

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いろいろ役に立つ
お砂糖のヒミツ

お砂糖ってあまいから
太る?病気になる?
虫歯になる?それって誤解です!

誤解その1 お砂糖は太る?

あまいものは太る。そう思われがちですよね。

お砂糖も肥満と結びつけられることが多いですが、実はお砂糖をとるから太るというわけではないんです。お砂糖は、ご飯やパンにパスタなどの穀物と同じ炭水化物なので、カロリーも1g当たり約4キロカロリーなので他の炭水化物と同じ。お砂糖のカロリーは特別高くないんです。

肥満の主な原因は、「食事からとるエネルギー」よりも「生活で使うエネルギー」が少ないということ。つまり、エネルギーが出入りするバランスが崩れてしまうことが原因です。

少しの移動でも自動車を使ったり、階段よりもエレベーターやエスカレーターを使ったりする人も多いのではないでしょうか。ここ数十年で私たちのライフスタイルは大きく変化し、体を動かす機会が減ったことが、肥満の最大の原因であるともいえます。

どんな食品でも、消費エネルギーを上回って摂り過ぎれば太ります。普段から適度な運動を心掛け、消費エネルギーを増やすことが大切ですね。

誤解その2 糖尿病の原因なの?

糖尿病は、その名前から「お砂糖」が原因だと思っていませんか?
英語名は「diabetes mellitus(ダイアベティス メリティス)」つまり『体のものが溶け出す』という意味。日本語名ではどうしても誤解を招きがちな言葉になっています。

糖尿病は、すい臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きが悪くなる、または分泌パターンの障害が起きる病気です。インスリンがきちんと働かないと、血液中のブドウ糖(血糖)を体の細胞の中にうまく取り込めなくなり、血液中のブドウ糖が尿にあふれ出てしまいます。

実は、お砂糖の消費量が年々減っている一方で、糖尿病人口は増え続けています。

糖尿病の原因は、生まれつきの体質(遺伝的素因)に加えて、高カロリー・高脂肪食などの食習慣、肥満、運動不足などの生活習慣、さらにはストレスが考えられており、その予防には食事・運動といった生活習慣の改善が最も重要だと言われています。

「糖尿病」は、お砂糖をとりすぎたことが原因の病気ではないよ。
食習慣や生活習慣の見直しが大切!

誤解その3 虫歯になる?

あまいものを食べると虫歯になるとよく言われますが、虫歯になるかどうかのカギは「食べ方」にあります。

人間の口の中は、食べものを食べると酸性になります。
それが唾液で中和され、また食べて酸性になるという状態が6時間ごとに繰り返されます。基本的にその流れを乱さないような食生活を行うことが、虫歯ができにくい口内環境を保たもつために重要です。

つまり、頻繁に「おやつ(間食)」を食べて、いつでも口の中に食べものが残っている状態が問題になります。食事と食事の間は、しっかり口の中を休ませましょう。普段からこのような生活を心がけていれば、虫歯の原因となる細菌自体が減るので、虫歯になりにくくなりますよ。

また、虫歯を防ぐためには、ダラダラ食べを控える他に、あまいものに限らず、食べかすが口の中に残らないように食後に歯を磨くことが大切です。そうすれば虫歯の原因菌も繁殖しにくくなるため、虫歯はできにくくなります。

あまいものが問題ではなく、いつでも口の中に食べものが残っている状態が問題。
やっぱり大事な歯磨き習慣!

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