食育のためのお砂糖研究所 SUGAR LAB produced by カップ印

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お砂糖のヒミツ

アタマ・カラダ・ココロの
エネルギー補給に
お砂糖が大活躍!

脳はお砂糖が大好き!?

脳は人間の体内で多くのエネルギーを使う臓器のひとつ。

脳の重さはだいたい体重の2%ほどですが、脳がきちんと働くためには、1日分の消費エネルギーの約20%も必要です。しかも脳は、通常ブドウ糖以外のものをエネルギーとして使うことができません。けれども、脳にはブドウ糖をほんの少ししか蓄えておけないので、こまめに補給することが大切です。

ブドウ糖はお砂糖のほか、ごはんやパンなどに含まれるでんぷんの成分でもあり、これらを食べることで脳にエネルギーを補給できます。その中でも即効性があるのが、分子構造が単純なお砂糖なのです。小腸で消化吸収された数十秒後には、血液中にあらわれます。

また、実はブドウ糖をとると記憶力アップにつながるという実験結果もあります。お砂糖はすぐにブドウ糖に分解されて脳のエネルギーになるので、テスト勉強の前など集中して頭をしっかり働かせたい時には、お砂糖を含んだ甘いものをとるのがおススメですよ。

身体の中でも、多くのエネルギーを必要とするのが脳。通常、脳のエネルギー源となるのは、
ブドウ糖だけなので、ブドウ糖を効率よく摂ることのできるお砂糖を上手に利用しよう!

運動にお砂糖が必要なワケ

お砂糖は、脳だけでなく、運動で筋肉を使う時にも必要になります。

お砂糖を摂ると身体の中でブドウ糖と果糖にすばやく分解されて血液中に取り込まれ、ブドウ糖は全身の筋肉のエネルギー源になります。使いきれず余ったブドウ糖は、「グリコーゲン」という糖に変わって筋肉組織や肝臓に蓄えられます。グリコーゲンは、運動などで多くのブドウ糖を必要とする時に、再びブドウ糖へと戻ってエネルギーになります。

運動する時、身体はブドウ糖を分解することでエネルギーをつくり出します。たくさん運動した後に甘いものがほしくなるのは、血液中のブドウ糖がたりなくなって、身体がエネルギーを必要としているサイン。そこで役立つのが、食べてすぐにブドウ糖に分解されるお砂糖です。運動する時には、どこでも手軽に食べられるあんパンや、キャンディーなどのあまいお菓子を用意しておくとよいでしょう。

また、お砂糖はブドウ糖を細胞内に取り込ませる働きのあるインスリンの分泌を活発にします。なので、運動直後にお砂糖を摂ると、運動で失われた筋肉中のグリコーゲンを素早く補充してくれるので、疲れた体を早めに回復させることができますよ。

効果的な筋肉づくりにも、お砂糖は役立つ!
筋肉はタンパク質の合成によってつくられますが、運動をすると筋肉ではタンパク質の合成だけではなく分解も盛んに行われます。

筋肉を効果的につくるためには、タンパク質の合成を促進させ、タンパク質の分解を抑えることが重要。このような働きをするのがインスリンで、そのインスリンの分泌を促進するのがお砂糖なのです。そのため、運動の後にお砂糖とタンパク質を摂ると、お砂糖の摂取によるインスリンの働きで、より効果的に質のよい筋肉をつけることができるというわけです。

心を落ち着かせる手助けも!

ちょっとイライラしたり疲れた時にあまいものを食べると、なんだか「ほっ」と心が落ち着きますよね。実は、お砂糖はリラックス効果を得るための手助けもしており、それは科学的に証明されていることなんです。

気持ちをゆったりとさせるパワーの正体は、「セロトニン」という神経伝達物質。“幸せホルモン”とも呼ばれるセロトニンは、脳内でタンパク質に含まれるトリプトファンというアミノ酸からつくられるのですが、トリプトファンを脳内に優先的に運ぶためにブドウ糖の摂取により分泌されるインスリンの働きが必要となります。

そのため、食事でタンパク質が豊富な食品(肉や魚、卵、牛乳など)をとった後にお砂糖を使った甘いデザートを食べると、トリプトファンとブドウ糖が同時にとれるため、セロトニンが効率よくつくられてストレス解消につながりますよ。

お砂糖はストレス解消の味方。甘いものを食べるとゆったりした気持ちになるのは、
脳内に「セロトニン」を効率よくつくる手助けにお砂糖がなっているからだよ。

<参考資料・参考文献>
■公益社団法人糖業協会 「砂糖の知識 食育のためのお砂糖テキスト」
■独立行政法人農畜産業振興機構 「脳の栄養~ブドウ糖(砂糖)とトリプトファンを中心として~」
■精糖工業会 「みんなの砂糖」
■シュガーチャージ推進協議会HP 「シュガペディア」

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